残党狩りからの逃亡

#NovelAI #女騎士 「敗残騎士の目覚め」の続きをイメージ 目を覚ました私は森の中を進む。この森は三カ国の国境に接しており、その複雑な地形は逃走する者にとって理想的な場所である。夜間はあまり進めなかったが、早朝の今なら進みやすいだろう…しかし、それは残党狩りにも言えることだ。一刻も早く自国と戦争状態にない、もう一つの国側へ逃げなければ…… そのためには、国境線代わりとなっている川を越えなければならない。 順調に進んでいたと思っていたが、それは思い違いだった。奴らは川の付近で待ち伏せしており、こちらを見つけるやいなや即座に反応してきた。どうやら昨日は暴れすぎたようだ。 一度は森の地形を利用してやり過ごしたが、次もやり過ごせるとは限らない。防具の壊れたパーツやボロボロの剣は、少しでも身軽になるために捨てたため、武器がない。残党狩りの追撃を躱して川を目指すしかないが、どうしたものか…