養豚場で生まれたとある豚は、ある日突然奇跡とも言える変身を遂げ、豚耳を持つぽっちゃり体型の娘になった。
養豚場の主はその変わりように驚いたが、彼女を家族の一員として迎え入れることに決めた。月日が経つにつれ生活に慣れていき、徐々に人間としての生活を楽しむようになった。
しかしある日、レストランでの夕食にて事件は起こる。
テーブルの上には、美味しそうに焼かれた豚のステーキが並んでいた。その香ばしい香りが広がり、家族は期待に胸を膨らませていた。
彼女はそのステーキを見つめると、胸の中に鋭い痛みが走った。かつて養豚場で仲間たちと一緒に過ごしていたことを思い出したからだ。豚だった頃の記憶が鮮明に蘇り、自分が今見ているものがかつての仲間の一部なのだと悟った。そんなの食べられない……。そう悲しみに耽る。
しかし溢れ出す唾液、抑えきれない食欲。心は激しく揺れ動き葛藤が始まった。仲間を食べてはいけない、でも食べたくてしょうがない。彼女の心は次第に乱れ、ついにはステーキに飛びついた。
その後、胃の中で消化されていく肉たちは、かつて無い快感を与えた。一口ずつ噛み締めるたび全身の細胞に染み渡っていく幸福な感覚。もう元には戻れない。そして嫌でも実感するのだ。私はすでに人の子なのだと。
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