彼くんからおすすめされたから来てみたけど……
店員「お待たせしました~並ラーメンです!」
ギャルちゃん「あ、ありがとうございます……」
勝手が分からなかったから、全部普通にしちゃったけど……これで並って噓でしょ!? 大きな丼ぶりに山盛りの麵と具材、濃厚なスープの香りが食欲をそそるけど、私にとってはあまりにも多すぎた。
こんなの全部食べきれるのかな……そう思っているとカウンターから、どん! と音を立てて追加で皿を置かれてしまう。
店長「これサービス。若い女の子珍しいからさ」
ギャルちゃん「え、ええっ!? あ、はい……うわぁ美味しそうだなー」
愛想笑いを浮かべながら内心はパニック。これ以上のボリュームなんて絶対無理に決まってる……でも、店の人がせっかくサービスしてくれたからには食べなきゃ失礼だよね……
意を決して蓮華を手に取りスープを一口……
ギャルちゃん「…っ!!?え、なにこれ、めっちゃおいしい!」
驚きの声が思わず漏れた。スープのコクとチャーシューのとろけるような柔らかさに感動!食べれば食べるほど箸が止まらなくて……気づけば完食しちゃってた。
ガラッ
店員「ありあとあしたー!」
でも、お腹はパンパンで席から立つのも一苦労だった。その満腹感に後悔を覚えてしまうくらい本当に苦しい………もう絶対行かない……
数か月後──
店長「お、今日も来たね! いつもの特盛ラーメンでいい?」
太ギャルちゃん「はい、お願いしま~す!」
ふとした瞬間に思い出すあの味が忘れられなくて……最初は月に一度だったけど次第に週に一度へ……そして、気づけばほぼ毎日のように通うようになっていた。
今では完全に常連。特盛りのラーメンを注文するのが当たり前になっていた。でも体重も着実に増えいつの間にか100kgを越えちゃった。けど全然気にしない!だって彼くんは今のほうが可愛いっていってくれるし、このラーメンを食べる瞬間が何よりの幸せだから。
店員「ほい、特盛ラーメンお待ち!豚も別皿でサービスしとくよ!」
太ギャルちゃん「ありがとうございます~!」
そう言って笑顔で丼を受け取る。スープの香りが鼻腔をくすぐり、目の前に広がる巨大な丼にワクワクが止まらない。
いただきまーす!